売買|築30年超の空き家を解体せずに売却できた案件(熊谷市・2021年11月)

売買|築30年超の空き家を解体せずに売却できた案件(熊谷市・2021年11月)

築30年超の木造住宅は「建物の価値なし、解体しないと売れない」と言われがちですが、解体せずに売却できるケースもあります。

目次

売主さんとの出会いは「ご紹介」

中古住宅(マイホーム用)を、弊社の仲介でご購入くださったお客様から、ある日LINEが届きました。
ご購入から1ヶ月ほど経った日のことでしたので、「建物に不具合でも発生してしまっただろうか」と心配しました。
実際にはそうではなく、「空き家を売りたいという知り合いがいる」「サカイさんを紹介しても良いか」という内容でした。
お客様からのご紹介は、こちらとしても大変ありがたいので、二つ返事で快諾させていただきました。

お客様からの紹介ということで、最初のお顔合わせのときから円滑に話が進みました。その分、いつも以上に責任感を持って対応したつもりです。

もう壊さないと売れないでしょ?

持ち主さんは、「解体しないと不動産としての価値が出ない」と思っていたようです。
解体費用がかかっても仕方ないので、解体の見積もりも依頼されました。

しかし、サカイはその考えをいったん受け止めた上で、このように話しました。
「駅まで徒歩15分、立地は良いです。ただ、敷地が狭い(30坪)。このエリアで宅地の需要が見込めるのは、50坪以上からです。建物の老朽化は著しいですが、リフォームすれば再利用は可能です。今回は、中古住宅として売ってみませんか?」

持ち主さんからは「解体する手間がかからないのなら、それで進めてみましょう」ということでご了解いただき、早速販売を開始することになりました。

ちなみに、大きくなりすぎた植木と、今にも倒壊しそうなブロック塀は、撤去して見栄えを良くしようと決めました。
費用は持ち主さんにご負担いただきました。

売買|築30年超の空き家を解体せずに売却できた案件(熊谷市・2021年11月)
ご相談の日に撮影。左手前の樹木と塀が、見た目を損ねているだけでなく、危険な状況でした。

次から次へと見学予約が

今回は、やはり立地が良かったです。
こちらの予想を上回る反響で、見学の予約が次から次へと入り、最終的に11組のお客様を現地案内することになりました。

普段は「SUUMO」や「アットホーム」に掲載もするのですが、今回は弊社の顧客リストの中から、適切と思われる方々にDMを送りました。それが奏功したのだと思います。

先着制から、入札制へのスイッチ

最初の1組目のお客様を案内する前に、複数の見学予約が入っている状況でした。
そのため、先着制で購入申込みを受ける形(いつも通りの形)を採用するのは、最適ではないかもしれないと考えました。
Aさんから「販売価格どおりの値段で買います」と言われ、Bさんからも同じことを言われるかもしれない。
しかも、それが同じ日に起こる可能性もある。

そこで、今回は入札制にスイッチする決断をしました。
1組目から11組目までのお客様に「今回は反響多数のため、入札制になります。11組目のお客様が見学した日の1週間後を入札期限とします」とアナウンスし、運命の日を待つことにしました。

当初販売価格の1割増しで成約

最終的に7組のお客様から購入価格の提示を受けました。
その結果、当初の販売価格よりも1割増しの価格で成約となりました。
売主さんにもご了解いただき、その後もスムーズに契約、決済、引渡しとなりました。

価格面だけでなく、解体せずに売ることができたことも良かった点だと思います。
柱が一部腐食していたり、何ヶ所か床が抜けそうなくらい傷んでいたり、普通なら解体してもおかしくない物件です。
それでも、リフォームして再生してくれる買主さんが見つかって、本当に良かったです。

大量の廃棄物を出さず、建物の歴史を繋ぐことができ、「もったいない」ことをしないで済んだと思うと、気持ちも晴れやかになりました。

売買|築30年超の空き家を解体せずに売却できた案件(熊谷市・2021年11月)
物干しスペースの庇もかなりボロボロな状況でした。でも、直せば使えるのも事実です。

それから2ヶ月後の話

それから約2ヶ月後、買主さんから「別の物件のことで参考意見が欲しい」と電話を頂きました。
「ちなみに、先日の物件は一生懸命リフォームしているところですよ」と話してくれました。
「その節は良い物件を紹介してくれて、ありがとうございました」とも言ってくれました。

こちらも、良い方に買っていただけて感謝しています。
リフォームが完了して、建物のストーリーがまた動き出すのが楽しみです。

売買|築30年超の空き家を解体せずに売却できた案件(熊谷市・2021年11月)
樹木とブロック塀の撤去後「心なしか、建物の表情が明るくなりましたね」と買主さんは言いました。

2種類の「空き家対策」がある

今回の件を通じて、わかったことがあります。
「空き家対策」という言葉は、2通りの解釈ができるということです。

1つは「空き家をなくす」こと。すなわち、物理的に消滅させるということです。

もう1つは「空き家ではなくする」こと。物理的に消滅するのではなく、新しい人に受け継がれていくことです。

どちらかに優劣をつけるつもりはありませんが、サカイとしては後者であることを目指して、空き家が再生・再利用されていく世の中を理想としていきたいです。

ウチも相談してみようかな

空き家の今後についてお悩みでしたら、ぜひ一度サカイにご相談いただけたらと存じます。
相談料や調査費用は原則無料です。
熊谷から片道2時間以内(高速道路、新幹線も含む)のエリアにて、できるだけ幅広く対応したいと思います。
ぜひ一度、お気軽にお問い合わせくださいませ。

百万円単位でお願いします。

この記事を書いた人

酒井毅のアバター 酒井毅 代表取締役

1984年生まれ。生まれも育ちも熊谷市。

最近ハマっていることは、ダイエットと読書です。
Kindle(Amazonの電子書籍)で本を読むのは快適ですね。

プロ野球も、日々チェックしています。
セ・リーグよりも、パ・リーグが好きです。

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