売買|築40年の戸建てが公開後1ヶ月で売却できた案件(寄居町・2022年7月)

売買|築40年の戸建てが公開後1ヶ月で売却できた案件(寄居町・2022年7月)

築30年超の木造住宅は「建物の価値なし、解体しないと売れない」と言われがちですが、解体せずに売却できるケースもあります。当社では築古の物件でも、なるべく壊さないで売れるように工夫しています。

目次

売主さんとの出会いは「寄居町の空き家相談」から

弊社が所属する「公益社団法人 埼玉県宅建協会・埼玉北支部」は、熊谷市・深谷市・寄居町と連携し、空き家のご相談を承っております。今回は、寄居町役場にご相談に行かれたお客様の案件を、弊社が受託したことからスタートしました。

いきなり不動産会社を訪問することに抵抗がある方は、まずは市役所・町役場へご相談に行かれることをお勧めします。宅建協会は「ハトマーク」でおなじみの不動産業者の集まりです。上記3市町の庁舎でも、定期的に無料相談会を実施しています。ぜひお気軽に足をお運びいただければと存じます。

なんだか登坂不動産の永瀬さんみたいね

今回の相談者さん(売主さん)とは、実際に売却したいと考えている家に訪問させていただき、打ち合わせを行いました。
実際に家の中を見させていただくと、室内や水回り、各設備関係もとても良好な状態で保たれていて、お家をとても丁寧に使っていらっしゃることがよくわかりました。築40年も経っているなんて感じないような素敵な物件でした。

色々とご相談を伺いながら、ときに雑談も挟みながら、あっという間に90分ほど経っていたと思います。
これまでの経緯や、売却するにあたっての不安や要望など色々と伺いましたが、「基本的には全てOKです」と受け答えしていたら、売主さんからこのような一言が出てきました。

「なんだか登坂不動産の永瀬さんみたいね」

最初は何のことか分かりませんでしたが、この頃ちょうどTVドラマで「正直不動産」が放映されていました。
売主さんも熱心に視聴していたそうです。
サカイが良いことも悪いことも素直に受け答えするので、そう感じたのだそうです。

ドラマのおかげで話も盛り上がり、ご売却を正式に受託いたしました。サカイは「なるべく3ヶ月以内に成約を実現させます」と約束して帰りました。

今回の物件は、売主さんが約5年前にリフォーム済みの状態で購入した物件でした。そのため、築40年という部分には一切縛られず、良好な状態の中古物件として販売することにしました。価格も売主さんが希望する金額のとおりで進めることにしました。

たった2日間で、12組のお客様から見学予約が

今回の物件は最寄り駅まで徒歩10分以内で交通面では良い立地でした。とは言え、反響の多さに自分でも驚きました。
「アットホーム」という不動産検索サイトに掲載した初日から次の日までの間に、12組ものお客様からご見学の予約を頂きました。さすがにそれ以上は対応しかねると思いましたし、この12組から必ずご購入いただけるお客様が現れると判断しましたので、アットホームへの掲載もすぐに停止しました。

マイホームとしての購入だけでなく、不動産投資の目線でもお問い合わせも複数ありました。投資家さんに聞くと、駅に近いのが好材料だったということです。ちなみに今回の物件の最寄り駅は「東武東上線・鉢形駅」でした。

正直に言うと「寄居町の物件は扱いにくい」というイメージがあったのも事実です。ですが、個人的には寄居町の自然豊かなところや歴史を感じるところが好きです。鉢形エリアは、特にそういった良さを感じます。

2日間で6組からのお申し込み→入札へ方針転換

見学予約の時点で12組のお客様と相対することになっていましたので、早い者勝ちになってしまうのは避けたいと考えました。そのため、いったんお申込みを受ける形を採用しつつ、お客様には「入札方式へ切り替わる可能性があります」と前もってアナウンスしました。
結果的に、2日間で6組のお客様からお申し込みを頂きました。後日、入札方法について説明し、期限までに購入希望額のご提示をお願いしました。

ちなみに、お客様の中にはアメリカからのお客様もいました。「入札って分かりますか?」と聞くと、「わかります。Bill Systemですよね?アメリカでは非常にポピュラーな手法ですよ」と教えてくれました。

売却予想価格の2割増しで成約

最終的に3組のお客様から入札を頂きました。
その結果、売主さんが当初考えていた「最低でもこれくらいで売れたら」という予想価格を2割も上回る価格で成約となりました。
売主さんにもご了解いただき、その後もスムーズに契約、決済、引渡しとなりました。
落札した買主さんも喜んでくだり、「本当にうれしいです。当選することを、毎日祈っていました」と言ってくださったので、こちらとしても非常に嬉しい気持ちになりました。

価格面だけでなく、解体せずに売ることができたことも良かった点です。
特に今回のお家は状態が良かったので、解体せずに買ってくれるお客様がいるということに自信がありました。

大量の廃棄物を出さず、建物の歴史を繋ぐことができ、「もったいない」ことをしないで済んだと思うと、気持ちも晴れやかになりました。

2種類の「空き家対策」がある

今回の件を通じて、わかったことがあります。
「空き家対策」という言葉は、2通りの解釈ができるということです。

1つは「空き家をなくす」こと。すなわち、物理的に消滅させるということです。

もう1つは「空き家ではなくする」こと。物理的に消滅するのではなく、新しい人に受け継がれていくことです。

どちらかに優劣をつけるつもりはありませんが、サカイとしては後者であることを目指して、空き家が再生・再利用されていく世の中を理想としていきたいです。

ウチも相談してみようかな

空き家の今後についてお悩みでしたら、ぜひ一度サカイにご相談いただけたらと存じます。
相談料や調査費用は原則無料です。
熊谷から片道2時間以内(高速道路、新幹線も含む)のエリアにて、できるだけ幅広く対応したいと思います。
ぜひ一度、お気軽にお問い合わせくださいませ。

百万円単位でお願いします。

この記事を書いた人

酒井毅のアバター 酒井毅 代表取締役

1984年生まれ。生まれも育ちも熊谷市。

最近ハマっていることは、ダイエットと読書です。
Kindle(Amazonの電子書籍)で本を読むのは快適ですね。

プロ野球も、日々チェックしています。
セ・リーグよりも、パ・リーグが好きです。

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