住まいとウェルビーイング 家と環境のバランスで見る「住まい」選び|イエノワ#2
マイホーム選びは、「住まい」選びです。それは、ご自身の暮らし方や生き方を考えること。
「住まい」という一言には、「家」そのものと、それを取り巻く「環境」という意味が両方含まれます。
「住まい」探しの肝は、自分にとって最適な「家」と「環境」のバランスを見つけることです。
今回は、この「住まい」の選択肢として、中古戸建を検討するときのポイントについて考えてみます。
中古戸建探しの最初の「壁」と乗り越え方
中古物件は、マンションと戸建に分類されます。今回は、中古戸建を中心に考えましょう。
中古戸建探しは、早い段階で「壁」にぶつかります。「思ったよりも希望の物件に出会えない」という「壁」です。熊谷市周辺で探そうとする場合、より大きなものになります。
最初の「壁」を乗り越えるには、「探し方のアイディアや視点を増やす」しかありません。今後自分が暮らしたい希望の「環境」という切り口での探し方が大きなヒントになります。
私もお客様のマイホーム購入のご相談時には「どの辺りのエリアでお探しですか?」と質問してしまいがちです。お客様からも「〇〇周辺で、駅まで徒歩〇分くらいが希望です」と明確な答えがあります。実は、このやりとりが、「環境」を重要視しないという「壁」を無意識に作ってしまっているのではないかと思うのです。
この会話を振り返ると、一見「住まい」とは関係ない問いが大切であると気づきます。(下図参照)これらの問いが、自分が求める「環境」が浮かび上がってくる可能性を生んでくれます。
マイホームの購入は「環境」を変えるチャンスでもあるのです。良い環境へのシフトによって、生活や人生に良いイメージを抱けるようになります。せっかく住まいを変えようとするならば、「環境」の選択肢は広げるべきでしょう。エリアの先入観なしに選択肢を増やして調べてみることで、チャンスは広がると言えるのです。

視野を広げて「環境」を選ぶ
「環境」の選択肢を増やすだけでも、中古戸建の選択肢を増やせます。熊谷市内には駅周辺市街地の一方、妻沼、江南、大里エリアのような静かでのどかな環境もあります。埼玉県域へ視野を広げればなおさらです。秩父や寄居のような自然に囲まれた環境もあれば、関東屈指の名城・忍城を身近に眺める行田市のような情緒あふれる環境もあります。深谷や花園エリアは交通の利便性の高い環境です。アウトレットショッピングモールの開業にも後押しされ、活気が溢れています。「小江戸」や「蔵造り」で有名な川越市は、不動産価格こそ高いですが、歴史情緒あふれる街並みと都心へのアクセスの良好性を兼ね備えている県内屈指の人気エリアです。
埼玉県の隣接県も見てみると、群馬県は2021年移住希望地ランキングで堂々の第5位となっています。(※)主な理由は、「物価が安い、温泉が豊富、災害が少ない、都心へのアクセスも良好」です。隣接県の群馬で中古物件を探すと考えるだけでも、「環境」の選択肢が広がります。

中古戸建を購入しない決断で得られるもの
「環境」への視野も広げ、いろいろな場所の中古戸建物件の情報に触れた結果、「中古物件を買う」という結論に繋がらなくても得るものがあります。どのような「環境」で暮らすかを通してご自身の生き方を考え抜いたことです。自分が望んでいた「環境」に身を置ければ、家は新築だろうと中古だろうと、賃貸の戸建てであろうとアパートであろうと、あまり重要ではなくなってくると思うからです。おそらく「家+環境」という視点で中古物件を探してみないと、たどり着けない感覚かと思います。
住まいにも「ウェルビーイング」の視点をもとう
「ウェルビーイング」という言葉を、最近よく耳にするようになりました。心も身体も社会的にも満たされた状態、実感としての幸せ、心の豊かさなどを表す言葉として、国内外で注目が高まっています。一人ひとりの幸せ、豊かな人生とは何か、「十人十色の幸せの実感」と言い換えることもできるようです。
最近、私用で富山県に行ってきました。(本号写真は富山の風景)富山県は「ウェルビーイング」を県の成長戦略として考えている県です。「自分らしく幸せに生きられること」を人々に推進している「環境」を持っているエリアであることがわかりました。「環境」を富山に置いた住まい探しを想像すると、ワクワクしてきます。このような「環境」の選択肢の広げ方もオススメです。
家を買うことが目的になっていませんか?
不動産会社であるサカイは、「家を売ること」そのものを目的としていません。サカイ・エージェンシーの不動産会社としての狙いは、サカイを介して家を購入されたお客様が喜ぶ顔を見ること、お客様と物件とが良いご縁で結ばれる瞬間に立ち会うことです。
選択肢を増やすことによって、可能性が広がります。可能性を感じることで、夢や目標を持つようになります。新型コロナ感染症というものが、暮らしを一変させてしまいました。生き方・働き方の選択肢も増えました。「住まい=家+環境」の選択肢も更に多様になります。マイホームが欲しいなと思ったら、ぜひ「住まい=家+環境」という考えのもと新築と同様に中古も視野に入れてご検討いただき、サカイ・エージェンシーへご相談にお越しいただけるなら、サカイは幸せです。(サカイ)